細胞増殖分化制御研究分野

鎌田 真司

教授  鎌田 真司

TEL: 078-803-5959
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E-mail: skamada(at).kobe-u.ac.jp

影山 裕二

准教授  影山 裕二

TEL: 078-803-5950
FAX: 078-803-5951
E-mail: kageyama(at)ruby.kobe-u.ac.jp

岩崎 哲史

助教  岩崎 哲史

TEL: 078-803-5957
FAX: 078-803-5951
E-mail: tiwasaki(at)kobe-u.ac.jp

研究内容

課題1
細胞老化制御の分子機構の解明

自然界にはDNAに傷害を与える様々な物理的、化学的要因が存在しています。DNAに傷が入ると、細胞はがん化することを防御するために素早く修復を行いますが、損傷の程度が著しい場合には、アポトーシスあるいは細胞老化への経路をたどることによって細胞のがん化を防いでいます。私たちは、DNAに損傷を与える薬剤の濃度を変えることによって、アポトーシスと細胞老化を選択的に誘導する実験系を確立しました。そして、細胞老化とアポトーシス誘導条件下の細胞からRNAを抽出し、マイクロアレイ比較解析を行った結果、細胞老化誘導条件下で特異的に発現上昇する遺伝子を複数同定しました。これらの中には既に細胞老化への関与が指摘され、論文報告がなされているp21、E2F7なども含まれており、本実験系の有効性を示していると考えられます。私たちが選び出した遺伝子には、アミノ酸代謝、細胞接着、細胞骨格のリモデリング、分泌タンパク質、トランスポーター、増殖抑制に関与する転写因子などが含まれていおり、これらの機能と細胞老化制御の関係を明らかにすることを目的として、詳細な解析を進めています。

教授 鎌田 真司 HP

課題2
長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)および小さなペプチド(マイクロペプチド)をコードする遺伝子の機能

lncRNAやマイクロペプチドは、最近になって見つかった遺伝子産物ですが、これらをコードする遺伝子がゲノムあたり数百〜数千も存在するにもかかわらず、その機能はよくわかっていません。ショウジョウバエをモデル系として、これらの遺伝子産物が、神経ネットワークや管状器官ネットワーク形成においてどのような機能を果たしているかを明らかにします。

准教授 影山 裕二 HP

課題3

タンパク質リン酸化酵素(プロテインキナーゼ)は細胞内シグナル伝達をコントロールする重要な酵素です。培養細胞およびアフリカツメガエルを用いて、細胞の増殖、アポトーシス、がん化、がん悪性化、および卵成熟や初期発生期において、プロテインキナーゼ関連分子がどのように細胞機能を制御しているか明らかにします。また、これらシグナル伝達分子の働きを、シングル細胞単位で解析するための新しい解析システムを開発しています。

助教 岩崎 哲史 HP
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